01 目的
今日はこれだけ:GHとアパートの違いを“見える”ようにする
むずかしい言葉は使いません。表(くらべる)にします。
※本人は考えなくてOK。支援者が読み上げ、○をつけます。
02 進め方
進行役(支援する人)のやり方
- このスライドを声に出して読む
- 質問は2択か○×だけ
- 本人が答えにくいときは、支援者が具体例を1つ出す
- 迷ったら安全側(GH)
03 比較表
まずは表でくらべる(このまま読む)
| くらべる所 | グループホーム(GH) | 民間アパート |
|---|---|---|
| 見守り | ある(困ったら言える) | 基本ない(自分で連絡する) |
| ルール | ある(時間・門限など) | 自分で決める(守れないと困る) |
| 家事 | 一部サポートがある場合 | 全部自分(料理・掃除・洗濯) |
| お金 | 費用の形が決まっていることが多い | 家賃+光熱費+食費など全部管理 |
| 自由 | 少なめ(安心がある) | 多い(責任も増える) |
※「自由=良い」「支援=悪い」ではありません。安全と続けやすさで選びます。
04 1日の流れ
生活の流れで見る(増えるところだけ見る)
GHの1日(例)
- 起きる → 身支度
- 出勤 → B型
- 帰る → 夕食
- 風呂 → 明日の準備
- 困ったらスタッフに相談
アパートの1日(例)
- 起きる → 身支度
- 出勤 → B型
- 帰る → 買い物/料理
- 洗濯/ゴミ/掃除
- 困っても自分で電話
支援者は「太字の所が増えるよ」とだけ伝えればOK。
05 基準3つ
基準を3つにしぼる(本人は選ぶだけ)
選ぶ基準は3つだけ。 それ以外は後でOK。
- ① 安心(見守りがある方がいい)… はい/いいえ
- ② 自由(ルールが少ない方がいい)… はい/いいえ
- ③ お金(毎月いくらまでなら安心?)… 数字を決める
支援者用:言い方(読むだけ)
「安心がほしい? それとも自由がほしい?」
「お金は、毎月いくらまでなら不安が少ない?」
06 費用
お金のイメージ(まず項目だけ)
費用は“項目”に分けると分かる。
- 家賃(毎月)
- 光熱費(電気・ガス・水道)
- 食費
- 通信(スマホ)
- 日用品
支援者は「この中で一番高いのは家賃」だけ伝えればOK。
07 できた目安
今日はできた?(確認)
- 表を見て、GHとアパートの違いを1つ言えた(例:見守りがある/ない)
- 基準を3つ決めた(安心・自由・お金)
言えない場合は、支援者が代わりに言って本人に「うん」をもらう。
08 つまずき
よくある思い込み(直し方)
- 「自由=良い」→ 自由は責任も増える
- 「支援=悪い」→ 支援は事故を減らす仕組み
- 「お金はなんとかなる」→ 支払い忘れが一番トラブル
支援者用:一言修正
「自由はいい。でも、困ったら誰に連絡する?」
09 一歩行動
今日の作業(3つだけ)
今日やること(そのままやる)
- この表に○をつける(GHが安心?アパートが安心?)
- 基準3つを紙に書く(安心/自由/お金)
- 支援者が写真に撮って保存する
本人は書けなくてOK。支援者が代筆・写真保存。
10 理想/現実
理想と現実を並べる(短く)
理想
条件で選ぶ(安心・自由・お金)
現実
なんとなくで決めて失敗しやすい
条件が決まると、迷いが減る。
11 支援者用
声かけ台本(読むだけ)
「今日はくらべるだけ。考えなくていいよ。」
「この表を見て、どっちが安心? GH? アパート?」
「安心・自由・お金。3つだけ決めよう。」
本人が疲れたら終了。次回に回す。
12 BLOG
最後に:このテーマでブログ
ブログ:理解がむずかしい人には「比較表」から始める
GHと民間アパートの説明は、言葉だけだと難しくなります。だから支援では「表でくらべる」が最初の一手になります。
ポイントは、自由や支援を“善悪”で語らないことです。自由は良い面もありますが、同時に「自分で全部回す責任」が増えます。支援は自由を奪うためではなく、事故やトラブルを減らして生活を続けるための仕組みです。
本人が考えにくいときは、支援者が進行役になります。質問は2択、答えは○×。そして基準は3つに絞る——安心・自由・お金。これだけで住まい選びの迷いは大きく減ります。
支援は“説明”より“選べる形”を作ること。比較表は、そのための道具です。