B型 自立支援
住まいのゴールを決める(やること手順)
Choose a Housing Goal (Step-by-step)
対象:本人(理解がゆっくりでもOK) 支援:家族/支援員が進行役
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01 目的

今日はこれだけ:住まいのゴールを1つ決める

選ぶのは2つだけです。

① グループホーム(GH)

見守りがある。安心。練習向き。

② 民間アパート

自由が多い。自分で全部回す。

※「どっちが良い?」ではなく「今の自分に合うのはどっち?」で決めます。

02 進め方

進行役(支援する人)のやり方

  1. このスライドを声に出して読む
  2. 質問は1回に1つだけ
  3. 答えは○×2択でOK
  4. 迷ったらGHを選ぶ(安全側)

本人が考えにくいときは、支援者が“選択肢を小さくする”のが役目です。

03 チェック①

まず確認:ひとりでできる?(○×で答える)

できる→○ むずかしい→×

  • 鍵をなくさない(毎回同じ場所)
  • 火を消せる(コンロ・電気)
  • お金を使いすぎない(週の上限)
  • ゴミを出せる(曜日が分かる)
  • 体調が悪いとき、電話できる

○が3つ未満なら、まずGHが安全です。

04 チェック②

アパートに必要なこと(できないならGH)

民間アパートは「自分で全部」です。

  • 食事:買い物→食べる→片付け
  • 洗濯:洗う→干す→たたむ
  • 掃除:床・風呂・トイレ
  • 支払い:家賃・電気・ガス・水道

ここが難しい場合、アパートはまだ早いです。

05 決め方

決定ルール(この通りに決める)

ルール

  1. チェック①で○が3つ未満 → GH
  2. チェック①で○が3つ以上 → 次へ
  3. チェック②が全部できる → アパート
  4. チェック②が1つでも難しい → GH

迷ったらGH。安全が最優先。

06

例:こういう人はGH(具体例)

  • 鍵をよく失くす
  • 火が心配(消したか不安)
  • 気分の波で、掃除や食事が止まる
  • お金を使いすぎることがある

結論:GHで「毎日の基本」を練習してから。

07

例:こういう人はアパート(具体例)

  • 鍵・火・薬などが“習慣”で守れる
  • 週1回以上、自分で買い物ができる
  • 支払い(引き落とし)を家族と確認できる

結論:アパートでも、支援の連絡先は必ず持つ。

08 今日やる①

紙に書く(そのまま書いてOK)

目標

私は、まず( GH / アパート )を目指す。

期限

( 半年 / 1年 / 2年 )で準備する。

○をつけるだけでOK。文章は支援者が代筆OK。

09 今日やる②

今月の1つだけ(選ぶだけ)

今月やること:1つだけ選ぶ

  • ① ゴミ出しを覚える(曜日を紙に貼る)
  • ② 鍵の置き場を固定する(箱を置く)
  • ③ 週1回の買い物リストを固定する
  • ④ 支払い日をカレンダーに丸をつける

“できること”を増やすより、“止まらない仕組み”を作る。

10 支援者用

支援者の声かけ(このまま読む)

「今日は2つから選ぶよ。GHアパート。どっちが安心かな?」

「○×で答えてね。できるなら○。むずかしいなら×。」

「迷ったらGHでいいよ。安全がいちばん。」

※説教しない。短く。2択で。

11 チェック

終了条件(できたら今日は終わり)

  • □ 目標(GH/アパート)に○をつけた
  • □ 期限(半年/1年/2年)に○をつけた
  • □ 今月やることを1つ選んだ

これでOK。 今日は終わり。

12 BLOG

最後に:このテーマでブログ

ブログ:本人が考えにくいとき、支援は“選択肢を小さくする”

就労継続B型で働く人の中には、言葉の意味を理解したり、未来を想像して選ぶことが難しい人がいます。そのとき支援で大事なのは「よく考えてね」と言うことではありません。選択肢を小さくして、決められる形にすることです。

住まいの話は特に、情報が多すぎて止まりやすいテーマです。だから今日は2択にします。迷ったら安全側(グループホーム)に倒す。これは弱さではなく、事故やトラブルを防ぐための設計です。

そして一度に全部を求めません。鍵、火、ゴミ、お金、体調。生活の基本は“項目”でできています。今月は1つだけ選ぶ。できたら終わり。これが続くと、やがて選べる範囲が広がります。

「自立」は一気に達成するものではなく、毎月1つの“できる”を積み重ねて作るものです。