01 目的
今日はこれだけ:身の回りを“止まらず回す”
清潔・服・体調は、むずかしい勉強ではなく毎週の作業です。
完璧は不要。 最低限を回す仕組みを作ります。
02 進め方
進行役(支援員)のやり方
- 本人にやることを見せる(紙・カレンダー・チェック表)
- 言葉は短く:『今やるのはこれ』
- できたら○をつける(褒め言葉は短く)
- できない日は責めない。次の手順へ
03 ルーティン
1週間の作業表(このまま貼る)
1週間のルーティン(例) ※これをそのまま使う
| 曜日 | やること(1つだけ) | できたら |
|---|---|---|
| 月 | シャワー(または顔・体ふき) | ○ |
| 火 | 洗濯(回すだけOK) | ○ |
| 水 | 服の準備(明日の服を出す) | ○ |
| 木 | 爪・髪・ひげ(整える) | ○ |
| 金 | シーツ・タオル交換 | ○ |
| 土 | 体調チェック(睡眠・食事・便) | ○ |
| 日 | 休み(できたら散歩10分) | ○ |
※1日に1つだけ。多いと止まる。
04 レベル下げ
できない日が来たら、こうする(具体)
できない日でもOK:レベルを下げる
清潔(例)
- ◎ 風呂
- ○ シャワー
- △ 体をふく+歯みがき
洗濯(例)
- ◎ 洗う→干す→たたむ
- ○ 洗う→干す
- △ 洗うだけ(干すは支援者)
“ゼロ”にしない。△でもOKにすると続く。
05 成果物
チェック表を作る(そのまま使う)
チェック表(○をつけるだけ)
清潔
- □ 月 □ 火 □ 水 □ 木 □ 金 □ 土 □ 日
洗濯
- □ 1回できた(週)
- □ 2回できた(週)
- □ 3回できた(週)
服
- □ 明日の服を出せた日
- □ 汚れた服をカゴに入れた日
睡眠・体調
- □ ねた(だいたい)時間:___
- □ 体調:○(元気)/△(ふつう)/×(しんどい)
本人が書けない場合は、支援者が代筆し、本人に“うん”をもらう。
06 リカバリー
できない日が来たら、次はこれ
できなかった時のリカバリー(3つだけ)
- レベルを下げる(風呂→体ふき、洗濯→回すだけ)
- 曜日をずらす(今日できない→明日に移す)
- 助けを呼ぶ(支援員・家族に連絡/一緒にやる)
支援者用:言い方(読むだけ)
「今日は△でいいよ。ゼロにしない。」
「できない日は明日にずらそう。」
「一緒にやろう。連絡は私がする。」
07 できた目安
今日はできた?(確認)
- チェック表の○が増えた日数(週で数える)
- できない日でも「△」で終われた回数
- ずらす/助けを呼ぶができた回数
“続く”ことが勝ち。完璧は不要。
08 課題
止まりやすい所(直し方)
- 気分で決まる → 曜日で決める(表で固定)
- できないと自己否定 → △でもOKにする
支援者用:NGワード
「なんでできないの?」(×)
代わりに → 「今日は△でいい」(○)
09 理想/現実
理想と現実(短く)
理想
最低限を毎週回せる
現実
波が大きく崩れる
波は消えない。だから“止まらない仕組み”を作る。
10 一歩行動
今日の作業(そのまま)
今日やること(3つだけ)
- この「1週間表」を紙に印刷して貼る(冷蔵庫でもOK)
- ペンを置く(○をつける場所に)
- 1日1つだけやって○をつける
本人が難しい場合は、支援者が○をつけて本人に見せる。
11 支援者用
声かけ台本(読むだけ)
「今日はこれ1つだけ。やったら○ね。」
「できない日もあるよ。今日は△でいいよ。」
「止まらないことが大事。明日また1つ。」
12 BLOG
最後に:このテーマでブログ
ブログ:自立の基本は“清潔・服・体調”の自動化
一人暮らしの土台は、料理より先に「身の回り」です。清潔、服、睡眠、体調。ここが崩れると、仕事も気分も一気に崩れます。
でも、理解がむずかしい人に「自分で考えてやろう」は無理があります。だから支援は“考えさせる”のではなく、“やることを見える化して回す”に変えます。
ポイントは3つ。1日1つに減らす。できない日はレベルを下げる(△でもOK)。そしてチェック表に○をつけて“できた”を残す。これだけで生活は止まりにくくなります。
完璧を目指すと止まる。止まらない仕組みを作る。それが自立の第一歩です。